愛犬の運動のさせかた

犬はもともと活発的で遊び好きな種族であるであるである。

野生の犬は1日中、餌をあさり、なわばりを争い、仲間とふざけあってすごしている。

それに対してペット犬は、必要なだけ(たいていはそれ以上)餌を与えられて、1日のほとんどを室内や庭に閉じこめられている。

そのため肥満におちいりやすく、体調を崩して怠慢になりやすい。

運動不足で退屈しきった犬が欲求不満や狂暴の徴候を見せることも多い。

はつらつとした健康な犬になるためには、運動が不可欠だ。

必要運動 どんな犬でも遊んだり運動をすることが大好きだ。

ただし実際に行う運動の質や量は、犬齢や健康状態だ違ってくる。

犬を飼うときは前もって、様々な犬種の必要運動量を調べてみるべきで、種によっては相当に激しい運動を定期的に行わねばならないものもある。

とくに鳥猟犬、家畜犬、作業犬などはそうだ。

仕事が忙しくて1日に1回の短い時間の散歩しかさせられないのなら、人を雇ってでも運動をさせる必要がある。

もし、それもできないなら、家庭犬やあまり活発でない種の犬を選ぶべきだ。

一般に、犬は毎日なんらからの運動をさせなければならないが、運動プログラムを始める際には、犬によっては運動で悪化する健康の問題(たとえば心臓や関節の欠陥など)があるかもしれない。

獣医はこれを見極めて安全な運動法を教えてくれる。

どんな運動をさせるか なんと言っても散歩は万能かつ最上運動で、循環器系の調整や筋肉の鍛錬になる。

公共の場所での散歩にはつねにリードを使用すること、延長式リードなら、犬に行動の自由を与えられるだけでなく、必要なときには短くしたりコントロールできる。

あなたの愛犬が老犬だったり、太りすぎていたり、健康上の問題を抱えている場合は、1日15分間リードを着けて散歩させることから始めて、徐々に時間を延ばしていく、健康な犬であれば、リードつきの散歩だけでは物足りないかもしれない。

その場合は、リードをはずして、おもう存分、自由に走り回らせることも必要だ。

ただし、リードをはずすのは、犬がいいつけを聞き分けられる場合で、規則で許された安全な場所に限る。

ほかの犬が好きな犬には、犬同士が集まって一緒に遊べるように計画しておく。

ジョギングやランニングをさせるのもいいが、犬を走らせるのには常識を働かせることが大切だ。

6ヶ月未満の子犬は一緒に走らない、猛暑の日わ避けるなどがそれである。

また犬の足裏を傷つけないように硬い舗装道路などは走らせないことだ。

ゲームをするのは犬の気分を奮い立たせ、活発な運動をさせる良い方法の、ひとつだ。

さらに、楽しみながら犬に飼い主の主導的立場を認識させられるという利点もある。

ボール、フリスビー、棒などを使って「とってこい」ゲームをするのも、飼い主が汗だくにならずに犬に運動させられる打ってつけの方法だ。

レトリバーやスパニエルのような鳥猟犬は生まれつき「とってこい」が得意で持ってきた物をすぐに放してくる。

ほかの種では、たとえばテリアなどはどうしても放そうとしない。

それでも、どんな犬でも持ち帰った物を命令通り放すように訓練することはできる。

「とってこい」をするには、犬が喜んで口にする物を選ぶとよい、毛糸のぬいぐるみ、柔らかいフリスビー、音の出るオモチャ、柔らかいボールなどが最適だ。

表面がつるつるして飲み込めそうなボールや、生革など食べられる物は避ける。

綱引きも犬が喜ぶゲームだ。

「とってこい」のご褒美として、組み合わせてやるのもいい。

ただし犬が忠実に命令を聞き分けて口から放すことを覚えるまでは、綱引きをしてはならない。

なぜなら興奮のあまり攻撃的になりかねないからだ。

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