カテゴリーのページやエントリーページの上部で、常に表示させたい情報などを提示するのに便利です。
さらに進んだトレーニング
STEP8 コントロールと制御
コントロールと制御
あなたの犬をトレーニングするときは正しいコントロールを行い、また公共の場所に行っても同様にコントロールできなければなりません。ほとんどの犬はハーフ・チェック・カラーを引くことに良く反応しますが、ヘッド・ハルターやハーネスの方がよい反応をする犬もいます。また法律や習慣で定められている場所では、犬にマズルを着けるようにしてください。
ハーフ・テェック・カラー
1.あなたの犬にハーフ・チェック・カラーが正しく着けられているかどうかを確かめてください。ソフトなベルト部分が喉の周りを巻き、そしてチェーンの部分がうなじの位置にきていなければなりません。
2.カラーが締まるようにリードを上に引き上げます。こうすることによってほとんどの犬に不快感を与えることなく、望ましくない行動を抑えることができます。デリケートな気管にチェック・カラーを掛けるのは避けてください。
ボディー・ハーネス
緊急の際のハーネス
リードで輪を作り、犬の胸部に掛けて体に近い部分で握ります。こうすれば犬が怯えたりして不意に引っ張っても、しっかりと抑えることができます。
スタンダード・ハーネス
ハーネスを正しく装着すると、犬の肋骨に圧力を与えることでコントロール可能となります。ハーネスはヨークシャー・テリアのように気管の柔らかい犬種や、パグのように筋肉質の首の犬種に適しています。
ヘッド・ハルター
1.ヘッド・ハルターに犬の鼻先を滑り込ませ、手を犬の顎に当てて頭部を上に向かせます。
2.きつ過ぎないようによく確かめながら、犬の首の後ろ側でハルターを留めます。ハルターのどの部分にも指を2本差し込めるくらいが丁度良いきつさです
3.リードを犬の顎の下のハルター・リングに留めます。犬が前に引っ張るとその反動で犬の頭が下へ引かれ、顎も閉じられます。
4.あなたが腕を後ろに引けば、犬をさがらせて正しいヒールの位置につかせることができます。
マズルを掛ける
マズルの掛け方
犬の横にひざまずき、犬の頭部の下側からマズルを掛けます。
マズルを固定する
マズルを正しい位置に掛けたら、ストラップを優しく引いて、犬の後ろ側で留めます。マズルがしっかりと固定され、しかもきつ過ぎないことをよく確かめてください。マズルを着けても犬は口を開けることも、口で呼吸することもできます。
初めて使う時は
一番最初は犬はマズルを取り去ろうとするでしょう。しかし犬が前脚でマズルを引っ掻いているからといってマズルを取り外してはいけません。その代わり、犬の気持ちを逸らし、犬が落ち着いたら外してあげます。マズルを着けた犬を長時間監視せずにおくことは避けてくださいマズルを掛けるということは犬が何かを噛んでしまう危険性を最小限にするといったこと意外に、犬に常にあなたのコントロール下にあるということを自覚させておく働きもあります。
STEP9 座って待つ
"座って待つ"
シットとステイ
飼い主の基本である「シット(座れ)」と「ステイ(待て)」のコマンドは屋外で活動する際のコントロール上も非常に有効なしつけです。最初は例えば廊下のような静かな室内で、1回につき15分を限度としてトレーニングします。あなたの犬が言葉によるコマンドに確実に従うことを学んだら、シンプルなハンド・シグナルを使ってみましょう。
1.あなたの左側に犬をつけ、短くしたリードをウエストの高さで左手に持ちます。ご褒美のフードを右手に持ち、犬が座る前にフードに集中するようにして、「シット(座れ)」とコマンドします。
2.リードが軽く張ったままになるよう注意しながら、右足を1歩前に出し、この時に「ステイ(待て)」とコマンドします。
3.犬とのアイ・コンタクトに注意しながら、左足を右足の位置まで進めます。
4.リードに軽く力を加えたまま犬の頭上に保持し、犬と向き合うように体を回します。ご褒美のフード犬の頭上に高く持って、集中力を失わせないようにしてください。
5.ステイ(待て)していることを褒めてあげましょう。そしてリードを犬の頭上で持ったまま、ゆっくりと犬の周囲を歩きます。犬を混乱させないように、何回か「ステイ(待て)」のコマンドを繰り返すと良いでしょう。
6.何回か練習すれば、犬はリードを着けたまま座って待つことができるでしょう。次にリードを下に置き、同じように今度は5歩前に進んでみます。犬が上手にできたら、忘れずに常に褒めてあげましょう。
7.犬がリードを置いても座って待つことができた時は、ご褒美をあげてください。あなたのコマンドを犬が実行している間に褒めてあげることが重要です。犬が動き終わってしまってからではいけません。
8.犬にご褒美をあげたら「OK」と言いながら両腕を広げて、トレーニングの緊張から解放してあげましょう。
犬が動いてしまったら
あなたは犬にとっては全く新しい言葉を教えている訳です。ですから、犬があなたのコマンドを直ちに理解するなんて期待をしてはいけません。もし犬が動いてしまう、あるいは褒美のフードに付いて来てしまって、座って待つことができないようならば、左手でカラーを掴んで犬を固定し、右手で後脚を折り込むようにして腰を下ろさせてください。
STEP10 呼び戻し
"呼び戻し"
カムとシット
あなたは犬が、何か危険な出来事に出会いそうだなと気付くことがあるでしょう。こういったことがあるからこそ、あなたのコマンドで犬が手元に戻るように教えることは、犬の安全を守るためにも必要なことなのです、子犬の頃、あなたの犬は保護を求めてあなたの側に駆け寄ってきたはずですし、成犬になってからもあなたと一緒にいたいと思うはずですから、こういった動機を利用して呼び戻しのトレーニングしましょう。呼び戻しのトレーニングは楽しく、またあなたとあなたのコンパニオン・ドッグとの間の信頼の絆をより強めることになります。
1.あなたの犬はすでに座って待つことを学んでいるはずです。左手でリードを持ち、右手にはご褒美のフードを持って「ステイ(待て)」のコマンドを与え、歩き出してください。
2.リードで犬とコンタクトします。犬の方に向き直り、ご褒美のフードを見せます。そして犬の名前を呼び、「カム(来い)」とコマンドして犬を呼びます。
3.犬があなたの元に来たら、「シット(座れ)」とコマンドしてください。たいていの犬はご褒美に目線を向け続けるために自然と座ると思いますが、座る瞬間をとらえてコマンドするようにしてください。
4.犬が普通の長さのリードであなたの元に来ることを学んだら、ロング・ライン(長尺)に進級してみましょう。距離が長くなると、オモチャの方が犬には見やすくなります。
5.犬が「カム(来い)」と「シット(座れ)」のコマンドに従順に従ったときは、ご褒美のオモチャを渡して褒めてあげましょう。
6.ロング・ラインでも確実にあなたの元へ来るようになったら、次にのステージとして、犬からリードを外してあなたの肩に掛け、オモチャをポケットにしまって、犬を呼んで座るようにコマンドしてみてください。
付記
忍耐力を持つ
「シット」や「ステイ」や「カム」のコマンドはあなたが犬に教えることのできる最も重要なレッスンであると同時に、あなたにとっても犬を常にコントロール下に置くといったことを可能にしてくれるレッスンです。すべての飼い主はそのペットを厄介者にしないという責任があります。
犬が良く言うことを聞いた時には、常に明るい調子の声で褒めてあげてください。また、犬がコマンドに従わないときには、そのレッスン以前の上手くできるレベルからの練習を繰り返して行ってください。
楽しく行う
トレーニングはあなたにとっても犬にとっても楽しいものであるべきです。最初はご褒美をふんだんに与えてください。それによって犬はあなたの仲間であることをうれしく思い、あなたの元へ来たくなるはずです。
またトレーニングを終えるときにゲームや遊びをしてあげると、犬は次のトレーニングを楽しみにするようになるでしょう。練習中も犬が楽しめるように大袈裟に動き回ると良いでしょう。
STEP11 レイ・ダウン
"伏せ"
レイ・ダウン
あなたの犬に確実にレイ・ダウン(伏せ)させるトレーニングをすることは、例えば交通量の多い道路といった危険な場所でのアウトドア活動において、特に価値のあるレッスンです。またこのレッスンはあなたがコントロールしていることを再確認させるものですから、もしあなたの犬が強気でわがままな性格の持ち主だとしたら尚更重要なものと言えるでしょう。レイ・ダウン(伏せ)には後脚を体の下に畳み込む"スフィンクス"と、腰を転がして地に着け、脚を片方向へ出す"フラット"の二つの姿勢があります。
1.犬にリードを着けてあなたの左側に位置させ、座るようにコマンドします。ひざまずいて、リードをあなたの膝の下に畳み込み、犬のカラーを左手で掴んで、右手でご褒美を持ってください。
2.フードをあなたの手の中に隠し、犬にその匂いを嗅がしてください。こうして気持ちを集中させておき、もう一方のカラーに掛けた手で犬が前に出ようとするのを押さえます。
3.まず右手を下方へ移動し、次に犬の前脚の中間前方へ動かします。犬がフードを追って、上体を下げていく時を捉えて「ダウン(伏せ)」とコマンドしてください。
4.犬が伏せたらすぐにご褒美のフードを与えます。この際、犬がどちらのダウン(伏せ)の姿勢をとってもかまいません。犬が楽な方の姿勢で結構です。
緊急のアクション
膝を折って体を低くし、手をリードからカラーへとスライドさせて引き下げ、手首と肘に力を入れて動かさないようにして、犬を応急的にダウン(伏せ)の姿勢に押さえ込みます。「ダウン(伏せ)」のコマンドはもちろん与えてください。犬がダウン(伏せ)の姿勢をとったら褒めてあげましょう。
レイ・ダウン(伏せ)のトレーニングは室内や気が散る要素の少ない静かな庭などで行えば、騒がしい環境下で行うよりもはるかにやりやすいものです。犬が静かな場所でこのレッスンをマスターしたら、より騒々しい環境へと場所を移して練習してみてください。
問題解決
ダウン(伏せ)の強制
手を離す前から犬の肩がダウンの姿勢から起き上がってしまうようなら、手をリードからカラーへと移し、しっかりと引き下ろしてください。こうして上方への動きをコントロールし、下方への力をかけておくのです。犬がダウンの姿勢に戻ったら、「ダウン」のコマンドを再び与えます。そして犬がダウンのポジションを継続したら、「OK」と言ってあげましょう。
いやがる犬
もし犬がフードに集中しないのなら、ご褒美を犬が大好きなオモチャに変えてみてください。体に触られるのを気にしない犬なら脚を持ってダウンのポジションに誘導しても良いでしょう。しかし、あなたの犬が気の強い犬ならばご褒美だけを使ってください。もしこれらの方法でも上手く出来ない時には、プロフェッショナルの援助を求めてみましょ。
障害を避ける
肝臓、腎臓、膀胱、肋骨といったデリケートな部位に過大な圧力をかけないよう、注意してください。
STEP12 ダウンとステイ
"伏せて待つ"
ダウンとステイ
人に飛びついたり、後ろを追いかけたりすることは、犬の自然な行動の一部ですが、こういった行動は喜ばしくないばかりか危険でもあります。あなたの犬に伏せて待つことを教えることによって、こういった望ましくない行動をコントロールする事が出来るのです。犬への合図は言葉によるコマンドとご褒美を使いますが、犬が離れた場所にいてもあなたのコマンドが理解できるように、シンプルなハンド・シグナルも併せて使うと良いでしょう。
1.犬はあなたの左側でダウンの姿勢をとらせ「ステイ(待て)」のコマンドをかけます。リードを右手に持ち、左手で犬に向けてシグナルを送り、ゆっくり歩き出します。
2.犬とのアイ・コンタクトを保ったまま、リードを弛ませて持ち歩みを進めます。犬があなたに付いて行くのを防ぐためにステイ・ダウンの練習にはフードのご褒美は使わないでください。
3.アイ・コンタクトを保ち、体を犬に向けて停止し、再び「ステイ(待て)」のコマンドをかけます。そして「グット・ドッグ(よーし、いい子だ)」と褒め、徐々にダウンの姿勢をとらせる時間を長くしていきます。数分間はそのままでいられるよう練習してください。
4.あなたが見ている間ダウンの姿勢でいられるようになったら、あなたが見えなくなってもダウンしているトレーニングを繰り返し、今度は部屋を離れてみてください。ドアの外から犬が見えるように鏡を設置し、犬が動かないかどうか確認すると良いでしょう。
5.数分経ったら犬の所へ戻り、「グット・ドッグ(よーし、いい子だ)」と褒めてください。犬はまだ伏せているはずですから、静かに落ち着いて褒めてあげましょう。決して犬を興奮させたり、起き上がった時に褒めたりしないよう、注意してください。
6.「OK」という言葉で犬をダウンの姿勢から解放してあげましょう。その時、大袈裟に褒めて犬を興奮させないようにしてください。なぜなら興奮させることは犬が楽しみに待っている、練習終了時のご褒美なので、練習中は避けてください。
実用的効果
予期せぬ出来事があっても、犬がダウンしていられるようにトレーニングするべきです。こうして犬が服従行動を示している限り、犬にとっても、また他の人間にとっても安全が保障されているのですから。
問題解決
コマンドに従わない
あなたが部屋の外から鏡を通して犬を監視している間に、犬が動き出してしまうようなら、犬のいる部屋に戻り、犬から見える場所を歩き回って、犬がダウンしていられるよう監視してください。
犬の気を散らす
血が散ってしまう環境でトレーニングする準備として、あなたが鏡を通して犬を監視している間に大きな音を立ててみてください。犬が動き出しそうになったら部屋に戻り、「ダウン」のコマンドを繰り返します。この時、犬の側へ走り寄ったり、怒ってみせたりしてはいけません。そうすると犬を興奮させてしまいます。
STEP13 レイ・ダウンの延長
"伏せ"
レイ・ダウンの延長
あなたのコマンドで長い時間レイ・ダウン(伏せ)していられるようにトレーニング出来た結果は、あなたにとっても、またあなたのペットにとっても満足すべきものになるでしょう。あなたがレイ・ダウン(伏せ)しているように言えば、犬は20分後でも同じ姿勢でいるはずだと確信できれば、あなたは自分の犬を買い物にも仕事場にも連れていけるようになるでしょう。このトレーニングは辛抱強い練習が必要ですが、時間をかけて結果として信頼に足りるコンパニオン・ドッグがもたらされるのです。
1.犬をあなたの椅子の傍らに位置させ、「ダウン・ステイ(伏せて待て)」のコマンドをかけてください。リードを弛ませて持ちます。
2.犬が動き出したら、カラーを掴んで優しく元に位置に引き戻します。「ノー(いけない)」と言い、再び「ダウン・ステイ(伏せて待て)」をコマンドします。
3.数分経って、犬が再びダウンの姿勢から起き上がろうとしたら、すぐに制止してください。犬が起き上がろうとしたら「ノー(いけない)」と言い、ダウンの姿勢に戻しながら、「ダウン・ステイ(伏せて待て)」をコマンドします。
4.しばらくすると、犬はもっと楽な横たわる姿勢をとるでしょう。犬にとって"スフィンクス"の姿勢は起き上がりやすい姿勢なので、横たわったということは犬があなたのコマンドに完全に従い、ダウンを延長しているということです。
5.20分経っても犬は完全にリラックスした姿勢のままでいるはずです。犬が完全にこの行動がとれるようになるまで、何度も練習を繰り返し、そして徐々に時間を延ばすようにしていってください。
重要なレッスン
ボス的な犬
ダウンの時間を延長するトレーニングを行っている間、犬にあなたがコントロールしているのだと言い聞かせ続け、同時に大人しくしていることも併せて教えてください。
もしあなたが気の強い犬を飼っているのなら、あなたの権威を徹底させるためにも1日に1回はこの練習を行うと良いでしょう。
その他の有用性
この練習は犬に子犬を恐れたり、フードを盗み食いしたり、人に飛びついたりさせない非常に有効な方法でもあります。
こういったタイプのトレーニングは確かにフラストレーションが蓄積し、時間のかかるものですが、最終的には素晴らしいコンパニオン・ドッグを生み出すことになるのです。
STEP14 バーク・コントロール
"吠えろ"と"静かに"
バーク・コントロール
吠える犬というのは防衛力を提供し、0N・OFFのスイッチさえ付いていれば泥棒に対する素晴らしい警報器となる存在です。犬にあなたの「スピーク(吠えろ)」のコマンドによって吠えることを学習させれば、犬の吠えごえを制御できるばかりでなく、静かにしているようにもコマンドする事ができるわけです。
犬が特別な状況下で、許された時にだけ吠えるものだということを理解すれば、コマンドによって煙を見た時や窓の外の怪しい物音を聞いた時の警報器の役割だって果たせるのです。最初はフードやオモチャのご褒美で教え、徐々に言葉で褒めることを加えていってください。
1.犬のリードをフェンスや杭に繋いで、1mぐらい離れて立ちます。犬に向かってオモチャを見せびらかすようにして犬を焦らし、欲求が高じて吠えたときにすかさずご褒美のフードを与えてください。
2.オモチャを隠し、犬が吠えたときのご褒美をフードから「グット・ドック(よーし、いい子だ)」という言葉に換えていきます。ただ時々は大好きなフードを与えても良いでしょう。
3.犬が吠えた時に「スピーク(吠えろ)」とコマンドし、それからご褒美としてオモチャを与えます。ここでは正しいタイミングで行うことが必要不可欠となりますので、犬のボディー・ランゲージに注目して吠えるのを予測しなければなりません。
4.犬が「スピーク(吠えろ)」のコマンドを理解したら、今度は吠えている時に「クワイエット(静かに)」とコマンドします。吠えるのを止めたらすかさずご褒美のオモチャを与えますが、もし吠え続けるようならオモチャを隠して「ノー(いけない)」と制止して下さい。
5.あなたが近くにいて吠えたり黙ったりすることを犬が覚えたら、次はもう少し距離を取ってみましょう。同じ訓練を最初から根気よく繰り返し、コマンドに従うように教えていきます。
6.犬の場所に戻り、大好きなオモチャを与えて良く褒めてあげましょう。そして犬がフェンスに繋がれたまま、落ち着いてご褒美を受け取れるようになるまでこの訓練を繰り返して下さい。その後リードを外して犬を解放し、同様に訓練を続けます。
役に立つ応用
"クワイエット(静かに)"その2
フードに対する執着が強い犬なら、吠えるのを止めさせる方法として鼻先にごちそうのかけらを差し出してみて下さい。そしてコマンドするタイミングを良く見極めて、犬が吠えやんだ瞬間に「クワイエット(静かに)」と命じ、フードを与えます。犬が静かにしたときだけ褒めて下さい。
防衛
たいていの人は犬が防衛の意味で吠えることを望むものです。したがって「スピーク」よりも「ガード(守れ)」のコマンドを教えることの方が有効な選択かも知れません。吠える犬は家に進入して来る者や屋外で襲いかかって来る輩に対して良い防衛力です。
STEP15 タッチの学習
タッチの学習
犬にパウ(足先)を使うことをトレーニングすることは犬を器用にすること他なりません。ある犬は他のことよりも巧みにやるでしょう。そしてこれは犬が自分の意志を伝える方法でもあるのです。また前脚を上げるという動作は、目上の者に従うといった意味合いのジェスチャーでもあり、同時にこれは「シェキング・ハンズ(お手)」という価値あるゲームの基礎となります。ですからこの練習を行うことは、牟礼のリーダーとしてのあなたの権威を示すこと出もあるのです。
1.犬をあなたの左側に置いて座るようにコマンドして下さい。膝をついて座り、左手で犬のカラーを掴んで、右手の中に持ったフードを犬に見せます。
2.右手を床へと下げて行き、犬の前脚のすぐ前へと持って行きます。犬が伏せてしまわないようにカラーを掴んでいて下さい。
3.犬のパウ(足先)にごちそうを差し出します。犬がパウを持ち上げたら、フードを硬く握りしめた手をその下へと滑り込ませ、少し床から持ち上げて下さい。カラーは持ったままで制止を続けます。
4.あなたの手の平に犬のパウを乗せたまま上に持ち上げ、「パウ(お手)」とコマンドします。そしてご褒美のフードを与えて下さい。フードなしでも「パウ(お手)」の言葉に従うように繰り返し練習しましょう。
5.犬が言葉のコマンドだけであなたの手の平にパウを確実に乗せるようになったら、次に小さなベニヤ板の陰でご褒美のフードを持っているのを犬に見せます。
6.「パウ(お手)」とコマンドし、犬がベニヤ板にタッチしたらフードを与えて褒めてあげてください。これはいろいろなタッチ・ゲームの基礎となる練習です。
タッチ・ゲーム
犬がコマンドに対してパウをどう使えば良いのかを学んだら、これを応用してドアを開けたり、知的な楽しいゲームを教えたりすることが出来ます。
過度のお手
もし犬がしつこくお手をしてあなたの注意を引こうとするようならば、はっきりと「ノー(いけない)」と言い、伏せるようにコマンドします。しかしこういった行動は犬が精神的および肉体的楽しみを欲していると、あなたに知らせていることを理解したあげてください。
STEP16 ヒールについて歩く
"紐付き脚則行進"
ヒールについて歩くこのトレーニングをする前にあなたの犬が従順に座ること("座って待つ")を身に着けていればそれが役立ちます。
まず静かな室内で練習を始めましょう。
外へ出られないようにしながらドアまで歩きます。
玄関の外に出ても犬が興奮し過ぎず、ヒールについて歩けるようになるまで、徐々に気が散るような要素を増やしつつ練習して下さい。
もしあなたの犬が元気すぎたり、力がある場合はヘット・ハルターを使うと上手くコントロールできるでしょう。
でも「ヒール(後へ)」の言い続けてはいけません。
1.あなたの左側に犬を座らせてトレーニングを始めます。
右手にリードの端をたたんで持ち、フードも一緒に持ちます。
左手はカラーのすぐ側の位置でリードを軽く握ってください。
2.犬の名前を呼び、「ヒール(後へ)」とコマンドしながら左足で誘導するように歩き始めます。
犬はあなたの左足大腿部にぴったりと付けてください。
数歩でも犬があとに付いたらご褒美のフードを与えます。
3.犬を引き戻す必要なしに20歩程正しく歩けるようになったら、フードを使って右へターンするように誘導します。
4.手をリードからカラーへと移動させ、左足で誘導しながら犬が左へターンできるように速度を落とします。
5.さあもう回れ右が出来るはずです。でもまだフードで誘導しながら犬の名前を呼び「ヒール(後へ)」とコマンドして一周回ってみてください。
リードなしのヒール
(紐なし脚則行進)
1.犬がリードを着けて後に付いて歩く練習が出来たら、リードなしで歩く練習を繰り返してみましょう。
リードを外してあなたの肩に掛けて、右手でフードを持ちます。
2.犬をあなたの左足のすぐ側に付け、「ヒール(後へ)」のコマンドとともに右手に持ったフードで犬を引くように誘導していきます。
3.あなたの体の前をフードが持った右手が斜めに横切るような格好で、左へターンするために左足を踏み出します。
そうしながら「ヒール(後へ)」とコマンドしてください。犬はフードに近づくために歩度を落とすはずです。
STEP17 物をくわえる
物をくわえる
物を取ってくるというゲームは、あなたが犬と一緒に遊べる楽しいゲームです。この第一段階として犬はまず物をくわえるということを学習しなければなりません。犬がおもちゃを咬みたくなるのを防ぐ意味で、この練習にはピーピー鳴るオモチャは使わないでください。カーペットを切って丸めた物や、ダンベルを使います。犬を褒める時にも犬が物をくわえたままでいられるように、フードではなく、言葉や撫でることで褒めてあげましょう。
物をくわえる
1.まず座らせた犬の傍らにひざまずき、リードを膝の下に押さえ込みます。
左腕を犬の頭部に回して、優しく口を開けながら「グット・ドッグ(よーし、いい子だ)」と言ってあげましょう。
2.事前にトレーニングに使う物をよく見せて理解させた上で、犬の頭部を仰向かせて押さえ、口の中へそれを入れてやります。そして「ホールド(くわえ)」とコマンドします。
3.犬は下を奥に引っ込め、犬歯の後方の安定する部分で咬んでくわえるはずですから「グット・ドッグ・トウ・ボール(よーし、よくくわえた)」と褒めてください。
物をくわえ上げる
1.さあ今度は犬に物をくわえ上げさせる練習をしましょう。まずダミーを犬の鼻先に持っていって、犬を焦らしてください。
2.ダミーを床に下ろしていきます。犬は興味を持って熱心にその後を追おうとするはずです。そうしたら「グット・ドッグ(よーし、いい子だ)」と褒めてください。
3.ダミーを床に置きますが、まだ手を離さないでください。そして犬がダミーを口で取ろうと動き出した瞬間に「ホールド(くわえ)」とコマンドします。
4.あなたがダミーから手を離すと、犬はそれをくわえ上げるでしょう。その瞬間に犬がダミーを落としてしまわないように注意しながら、再度「ホールド(くわえ)」とコマンドします。
問題解決
ダミーを吐き出す
犬がくわえた物を吐き出そうとしたら「バー!」と言って元の位置に押さえつけてください。この時に「ホールド」と言ってはいけません。犬が「ホールド」と楽しくないくわえ練習を結び付けて覚えてしまうからです。練習の最初からやり直してください。
ダミーを避ける
犬がダミーを避けて横を向いてしまったら、犬の顔を追うようにそれを鼻先に持って行ってみてください。
くわえるのが難しい
一部の犬種、例えばボクサー等の顎はオーバーショットなため、犬歯の後方よりむしろ前方で物をくわえてはならないのです。
STEP18 物を持ってくる
物を持ってくる
あなたの犬が物をくわえることと、くわえ上がることを覚えたら、いよいよ物を追いかけて行ってあなたの所へ持って来ることを練習しましょう。もしあなたが子犬をトレーニングしているのならば、最初はピーピー鳴るオモチャを使うか、あるいは前の練習で使ったダミーでも結構です。この練習はあなたの犬にとって、精神的にも肉体的にも楽しいものです。
1.確実にコントロールできるように犬にはリードを付けておきます。そして少し離れた所へものを投げる時には、カラーを掴んで犬を押さえてください。
2.押さえていたカラーを離すのと同時に「フェッチ(持ってこい)」とコマンドします。物をくわえ上げる練習をした犬は今度は物を追うはずです。
3.犬がダミーを拾い上げたら、「カム(来い)」とコマンドして呼び戻してください。犬を励ますために姿勢を低くし、もし必要ならリードを一時優しく引いてください。
4.犬の体の側面をしっかりと撫で「グット・ドッグ(よーし、いい子だ)」と褒めて犬の服従性に対するご褒美を与えましょう。あなたの手を犬の顎の下に置き、ダミーを落とさないように支えてください。
5.ギブ(だせ)とコマンドして、犬の口からダミーを取り出します。犬がダミーを出したら、すぐに「グット・ドッグ(よーし、いい子だ)」の言葉で褒めて上げてください。
6.依然あなたのコントロール下にあることを犬に認識させるために、「座れ」をコマンドしてください。そして最後にご褒美として犬にダミーを返して上げましょう。
問題解決
取りに行きたがらない
もし犬が喜んで物を取りに行かないならば、ピーピー鳴るオモチャを使ってゲームをより楽しいものにしてください。まず投げた物の所までリードを着けた犬と一緒に走って行き、そして徐々にオモチャを投げる距離を延ばしてみてください。
くわえたがらない
犬が投げた物の所まで走っていって行くのに、困ったような素振りを見せるのならば、くわえることを充分に覚えていない証拠です。もっと面白いオモチャを使って、もう一度「ホールド」のコマンドを教えてください。
戻って来たがらない
犬が投げた物をくわえ上げるのに、あなたの「カム」のコマンドに応じないようならば、もってこいの練習を続ける前に呼び戻しのトレーニングに戻ってください。
物を落としてしまう
投げられた物をくわえ上げ、くわえて戻って来ようとしても物を落としてしまうようならば、もう少しくわえの練習が必要です。犬がこの練習を上手く出来るようになったら、また短い距離から徐々に距離を延ばすようにして、持ってこいの練習を続けてください。
子犬の持ってこい
この練習は子犬と遊ぶゲームとしても利用できます。しかし子犬にオモチャを咬ませておき、それを取り上げようとしてはいけません。子犬が自然に咬んでいた物を離した時に褒めてあげるようにしましょう。子犬は普通自分のオモチャを"安全な場所"に持って来るものです。これを利用してそこからオモチャを投げれば良い訳です。
STEP19 犬と子供
犬と子供
子供にどうやって犬を近づけば良いのかを教えることは、犬にどうやって子供とつき合えば良いのかを教えることと同等に重要な事柄です。あなたは全ての犬が友好的ではないと言うことと、犬に触るのならその前に飼い主に尋ねなければならないと言うことを教えておくべきです。そして絶対に犬に駆け寄ったり、からかったり、大声を上げたりしてはいけないと言うことも指導してください。また子供たちが成長し、分別を身に着けるまでは、犬のトレーニングや食事の係にしてはいけません。
アイ・コンタクトをしないように
子供が犬とでなく、あなたとアイ・コンタクトすることを確認してください。子供は大人よりも小さく、権威にも乏しいので犬に噛まれる危険性が高いのです。
優しく撫でるように
犬の正面からではなく側面から撫でることと、犬の頭を叩くように撫でてはいけないと言うこと子供たちに教えてください。犬が大人しくしていたら褒め、逆に怖がったり唸ったり、咬もうとしたら厳しく叱ってください。
興奮と服従
子供たちのボール遊びのように、犬にとって興奮してしまう行動の中でも伏せをしていられるように犬をトレーニングしましょう。犬は遊びの状況下で自然に咬むという行動をとりますので、小さな子供たちのいる所に犬を単独で放置しないでください。
食事のマナー
犬に許されたときだけフードを与えるトレーニングをすることで、子供から食べ物を取り上げてしまわないように教えてください。そして子供が食べている間、おとなしく座っていたら褒めてあげましょう
幼児に紹介する
新しい犬には幼児の匂いを嗅いだり調べたりすることを許して上げましょう。但し安全な犬と確信でき、あなたが同伴しているときに限ります。
安全第一
よちよち歩きの幼児の側では犬にマズル(口輪)を着けるべきです。警戒心が強い犬や、物を追いたがる性格の犬、また以前誰かを脅かしたり噛んだことのある犬、充分に服従訓練されていない犬の場合には特に重要です。
新しい赤ちゃんとの対面
犬に赤ちゃんを見たり匂いを嗅いだりさせてあげますが、触れさせないようにしてください、そして赤ちゃんのいる所で犬を褒めたり、一緒に遊んだり、フードを与えたりします。赤ちゃんの泣き声や動作は犬に神経質な行動を起こさせることがあるので、もし心配なようでしたら、プロフェッショナルに相談してみてください。
STEP20 犬とのゲーム
犬とのゲーム
犬は精神面、肉体面両方に刺激を受けながら成長していきます。彼らは好奇心に溢れ、人とのコンパニオンシップを楽しみます。犬との建設的なゲームをして遊ぶことによって退屈を発散することが出来ますし、またジャンプする遊びをさせることによって破壊的な行動を減少させる事もできるのです。そしてゲームでのコントロールを通じて、犬に対するあなたの権威を高めること出来るのです。
フライングディスク・ゲーム
フライングディスクを取って持って来るのは、活動的で健康な犬にとってこの上なく楽しいゲームです。ただし年老いた犬や太りすぎている犬には危険でさえあるので、健康面で問題のない犬とだけ楽しむようにしてください。
ボール遊び
ボールをキャッチして下に落とすこのゲームは、犬の反応と服従性をテストする簡単なゲームです。ボールを犬に向かってではなく、犬から離れた方向に投げるようにしてください。犬に向かって投げるとキャッチした時に喉に詰めてしまう可能性があり、危険です。
アクティブなゲーム
犬をアクティブなゲームに参加させられるように練習しましょう。多くのドッグ・クラブがこの種の盛り込んだ競技会を催しています。こういった競技会に参加することはあなたと犬にとって大きな楽しみとなるでしょう。
かくれんぼ
犬にとってかくれんぼをして遊ぶと、犬の精神や嗅覚のテストすることが出来ます。また、人の代わりに鍵束や靴、スリッパ等の隠された物品を探させるようにトレーニングしても良いでしょう。ただしあなたがコマンドしたときだけ探すようにしてください。
引っ張りっこ
犬と引っ張りっこ遊びをする前に、コマンドで咬んでいた物を離す練習をし、そして専用の丈夫なオモチャを用意しましょう。また独占欲の強い犬とはこういったゲームをしないでください。攻撃的な面を現してしまうことがあります。
ジョギング
健康な犬には沢山の運動が必要です。あなたがジョギングする時に、ヒールについて犬も走れるようにすれば、人と犬両方の大きな楽しみになるでしょう。
匂いを追う(臭跡追求)
多くの犬、特にセント・ハウンドは臭跡を辿る精神集中を楽しみます。芝生を歩いて犬のために匂いを残し、最後にご褒美を置いておきます。
付記
オモチャの使い方
犬と遊び終えたら決まった場所、専用のバックか箱の中にオモチャをしまってください。犬はすぐにオモチャはあなたの所有物であなたの許可があった時だけそれで遊べるのだということを理解するでしょう。こうすることによってオモチャは犬にとってさらに魅力的な物にとなり、トレーニングのより効果的なご褒美として活用できるようになります。また犬にひとりで留守番させるときの遊び道具として活用できます。
ゲームの楽しみ
ゲームをして遊ぶことは、あなたにとっても犬にとっても楽しみな物です。可能ならトレーニング終了ごとにゲームをして遊んでください。しかし、トレーニング前に遊ぶのは避けましょう。犬が疲れ過ぎって、必要な集中力を発揮できなくなるからです。「こい」「座れ」「待て」「伏せ」「だせ」等トレーニングしたコマンドをゲームに取り入れ、そのご褒美として遊んで上げるのも良いでしょう。もし家族のメンバーや友人たちがゲームに参加してくれるのなら、犬はいろいろな人からご褒美がもらえることとなり、人間たちとの付き合いの楽しみも学ぶことができるでしょう。
