愛犬の緊急事態対応

緊急事態:意識不明

症状

動かないが、脈と鼓動がある。

応急手当:

1.気道に異物があれば取り除き、舌を前に出す。

2.鼓動を確認する。

3.骨折の疑いがある場合は、扱いに細心の注意を払う

 

緊急事態:骨折の疑い

症状:

激痛があり、立とうとしない。

応急手当:

1.扱いに細心の注意をはらう。

2.おとなしい小さな犬なら、体を両手で持ち上げて支える。背中をまっすぐに。脚が折れているなら、体を支えているあいだ、脚をぶらりと垂らしておく。

3.大きな犬は体をねじらないようにして担架の上に乗せる。

4.勝手に添え木をあてないこと。

5.ただちに獣医に運ぶ。

 

緊急事態:ショック

症状:

元気がなく、触ると冷たい。肉が白か灰色になっている。呼吸が速い。

応急手当:

1.楽な姿勢で寝かせる

2.毛布かタオルでゆったりとかけて、体を温める。

3.ただちに獣医に運ぶ。

 

緊急事態:軽い傷

症状:

傷は浅く、少し血が出ている。

応急手当:

1.傷口の周辺の毛を刈る。

2.消毒剤で汚れを落とす。

3.感染を防ぐために、手当のあとすぐに獣医に運ぶ。

 

緊急事態:深い傷

症状:

皮下組織や内臓が見えるほどの深い傷口が開いている。大量の出血がある。

応急手当:

1.細菌ガーゼか布の圧迫包帯で止血する。

2.圧迫包帯から血がにじみ出る場合は、さらに層を重ねる。

3.傷口が包帯を巻けない部位なら、直接患部を圧迫する。

絶対に止血帯を使わないこと。

4.傷口を押さえたまま、ただちに獣医に運ぶ。

 

緊急事態:溺れたとき

症状:

水の中で犬が動かない。

応急手当:

1.鼻や口から流れ出ている物を取り除き、舌を前に出してやる。

2.後ろ脚をつかんでそっと揺すり、肺から水を吐き出させる。

3.犬が呼吸を始めなければ、CPRを開始する。

4.ただちに獣医に運ぶ。

 

緊急事態:火傷

症状:

火や熱い油が毛や皮膚に接触。

応急手当:

1.冷たい水で患部を冷やす。

2.獣医に連絡するかたわら、冷たいパップを貼る。

 

緊急事態:感電

症状:

電気コードを噛んだ場合、虚脱、意識不明、呼吸困難、心拍停止、ショック、口の火傷などの症状を起こす。

応急手当:

1.犬に触る前に、器具のスイッチを消して、コードをコンセントからはずす。

2.必要ならCPRを施し、ただちに獣医に運ぶ。

 

緊急事態;熱射病

激症状:

しいあえぎ、赤い歯肉、衰弱、虚脱などの症状を起こす。速やかに手当を受けなければ、脳障害や死亡に至る場合もある。

応急手当:

1.冷たい水で体温を39.5度までゆっくりと下げる。

2.氷のうがあれば、首と頭にあてる。

3.ただちに獣医に運ぶ。

 

緊急事態:窒息

症状:

苦しみがっているのがはっきりわかる。頭を振る、よだれを流す、吐くような音を立てる、足を口に入れる、歯肉が青ざめ、虚脱状態になることがある。

応急手当:

1.犬の口の中をのぞき込む。

2.つまっている物が見え、つかむことができたら、犬に噛まれないように注意して取り除く。

3.小型犬、中型犬の場合は逆さまにしてふる。

4.大型犬の場合は、首の後ろか肩のあいだをきつくたたくと、異物が飛び出す場合もある。

5.異物が取り除けない場合は、急いで獣医に運ぶ。異物を飲み込んでしまった場合は、取り除くためにX線写真や手術が必要なこともある。

6.犬の口や舌に刺さった釣り針は、ペンチで鈎状の部分を切り離せば取り除ける。

この処置には獣医の助けが必要かもしれない。

 

緊急事態:中毒

症状:

痙攣、過度のよだれ、嘔吐、過敏、下痢、呼吸困難、瞳孔の大きさの変化などがみられる。

応急手当:

1.ただちに獣医に運ぶ。

2.犬が食べた物がわかれば、容器に入れて持参し獣医にみせる。

 

緊急事態:発作

症状:

脳腫瘍、脳の損傷、中毒、てんかんなどの原因が考えられる。体をよじる、吠える、よだれを流す、吐く、失禁するなどの症状を起こす。

応急手当:

1.犬の口やその近くに手を置かないこと。ひきつけを起こした犬は行動の制御がきかないので、無意識のうちに噛む恐れがある。犬が舌を巻き込むことはない。

2.発作を起こしているあいだは犬に触らないのが一番だが、どうしても動かさなければならないときは、タオルや毛布を使って体を保護しながら動かす。

3.発作はたいていすぐおさまるが、もし続くようなら、救急対応のある病院に運ぶ。

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