健康管理

健康管理

あなたの愛犬が健康で長寿をまっとうするためには、バランスのよい食事を与え、
 十分な運動や遊びをさせるだけでなく、病気予防のための健康管理に留意する
必要がある。健康管理は愛犬の生涯を通しての飼い主の課題である。

 子犬を飼い始めたら出来るだけ早く獣医に連れていこう。初診の際には獣医は、子犬をくまなく診察して健康を確認する。そして便を検査して腸内寄生虫の有無を調べ、必要な予防接種の予定を立ててくれる。

予防接種
 子犬が感染しやすい接触伝染病の病気がいくつかある。命とりになりかねない危険な病気だが、これらは予防接種で簡単に予防できる。たいていのワクチンは、子犬が12~14週間までに3~4週間の間隔で2~3回に分けて接種する。

予防接種一覧表
病名 病気の種類 ワクチン
ジステンパー たいていは命にかかわるウイルス性疾患で、呼吸器系、
消化器系、神経系がおかされる。
生後12~14週までに3週間隔で(6,9,12週目、または8,11,14週目)その後は毎年1回
伝染性肝炎 ウイルス性の肝臓疾患 ジステンパー予防接種に含まれる
パラインフルエンザ ウイルス群の中のウイルスと、ケンネルコーフ(伝染性気管支炎)の病原として知られる細菌が原因。人間の風邪のような症状 同上
パルボウイルス感染症(伝染性腸炎) (特に子犬の場合)ときに死に至る危険な腸疾患 生後5ヶ月になるまで、このワクチンを接種する獣医もいる
レプトスピラ感染症 腎臓と肝臓が侵される細菌性疾患 生後9週目までは、このワクチンを入れない獣医も多い
狂犬病 命にかかわるウイルス性神経疾患。人間を含むあらゆる哺乳動物が感染。今日ではほとんどみられない。 狂犬病が問題となっている地域だけに必要な予防接種で、毎年1回

 回数を重ねるのは、子犬はたいてい母親から一時的な防御物質(抗体)を受け継いでおり、それが子犬の自己防衛能力の発達を妨げるおそれがあると考えられているからだ。ほとんどのワクチンは毎年1回、更新接種する。よく心得ておく必要があるが、子犬が予防接種をすべて受けるまでは、決して防護が完全とはいえない。子犬が十分な免疫がないあいだは、予防接種を受けていない動物たちと接触する場所には連れて行かないようにすることだ。
住んでいる地域や犬をとりまく環境によっては、獣医はさらにいくつかのワクチンを勧めるかもしれない。

危険信号
 たいていの犬は、具合が悪くても症状が現れない。犬の行動を観察して危険信号をとらえ、手遅れにならないうちに獣医に助けを求めるかどうかは、ひとえに飼い主の貴方にかかっているのだ。

 犬の通常の心拍数は毎分80~140で、前脚のすぐ後ろから胸に両手をまわして軽く押しつけるようにすると、鼓動が伝わってくる。呼吸を調べるには、胸の動きを見る。犬に意識がなく全く動いているように見えない場合は、犬の鼻先に糸か髪の毛wそぶら下げて、ほんのわずかでも動きがあるかどうか調べる。

 犬の通常の体温は38度~39度の間である犬の体温を測るには、直腸体温計あるいはデジタル体温計の一掴みの潤滑ゼリーをつけ、注意して肛門に約5㎝の深さまで挿入する。そのまま体温計をしっかり握っておき、体温計に書いている時間が来たら温度を見て39.5度を超したら熱があるので、すぐに手当が必要だ。

 熱のある犬のほとんどは食欲がなくなり、動きが鈍くなり、どんよりした目になる。熱のある犬の鼻は熱く乾きがちだが、健康な犬でもこの状態を示すものは多数いるため、犬の鼻は熱の判断基準にならない。犬に熱があるかどうかを知るには、体温を測るのが唯一確実な方法である。